「このケーキ、実際いくらで作れているんだろう?」——製菓店・製パン店の経営で、原価計算はとても大切なのに、後回しになりがちです。この記事では、レシピ原価・原価率・利益の出し方を、はじめての方にも分かるように順を追って解説します。
そもそも原価計算とは
原価計算とは、ひとつの商品を作るのにかかる材料の費用(材料原価)を計算することです。製菓店の場合、レシピに使う小麦粉・砂糖・バター・卵・生クリーム・果物などの費用を積み上げていきます。
原価が分かると、次のことができるようになります。
- 適切な**売価(販売価格)**を決められる
- 利益が出ているかを判断できる
- 仕入れ値が上がったとき、どの商品にどれくらい影響するかが分かる
レシピ原価の出し方
レシピ原価は、次の式で求めます。
レシピ原価 = 各材料の(使用量 × 単価)の合計
たとえば、いちごのショートケーキ1台を作るのに以下の材料を使うとします。
| 材料 | 使用量 | 単価 | 材料費 |
|---|---|---|---|
| スポンジ(薄力粉ほか) | 1台分 | 120円 | 120円 |
| 生クリーム | 200g | 0.8円/g | 160円 |
| いちご | 1パック | 400円 | 400円 |
| その他(砂糖など) | 一式 | 20円 | 20円 |
この場合、レシピ原価は 700円 になります。
仕込み品(半製品)がある場合
製菓では、ジェノワーズやカスタードクリームのように、**一度作り置きして複数のレシピで使う仕込み品(半製品)**があります。この場合は、仕込み品そのものの原価を先に計算し、それを材料のひとつとして完成品に組み込みます。
仕込み品の材料費が上がると、それを使うすべてのレシピの原価も上がります。ここを手計算で追いかけるのは大変で、見落としが起きやすいポイントです。
原価率の出し方と目安
原価率は、売価に対して原価が占める割合です。
原価率(%) = 原価 ÷ 売価 × 100
先ほどのショートケーキ(原価700円)を1台3,000円で売る場合、原価率は約23%です。製菓店では25〜35%前後を目安にすることが多いですが、商品や立地によって適正値は変わります。
原価率が高すぎると利益が残りません。逆に低すぎると、価格が高すぎてお客様が離れる可能性もあります。
仕入れ値の高騰にどう備えるか
近年は小麦・バター・砂糖などの価格が上がり、原価率がじわじわ悪化しています。大切なのは、値上がりが「どの商品に」「いくら」効いているかを数字で把握することです。感覚での値上げではなく、根拠を持って売価を見直せるようになります。
原価ミエルくんでは、材料費を更新するだけで、その材料を使う全レシピの原価・原価率・利益が自動で再計算されます。トップページの原価シミュレーターで、価格が変わると原価がどう動くかを体験できます。
まとめ
- 原価計算は「レシピの材料費の積み上げ」から始まる
- 原価率=原価 ÷ 売価。目安は25〜35%前後
- 仕込み品(半製品)の原価は、それを使うレシピにも影響する
- 仕入れ高騰時は「どの商品にいくら効くか」を数字で把握するのが鍵
原価計算をエクセルや手計算で続けるのは大変です。原価ミエルくんの機能はこちらから、無料トライアルは60日間・クレジットカード不要でお試しいただけます。

